苦雪のブログ

本やゲーム・映画についての感想を備忘録代わりに時折書きます。基本敬称略。

スプライト環境の感想【@イグニスター】【遊戯王マスターデュエル】

 

 よせばいいのに新パックの実装までダイヤ帯の登頂を待って、スプライト環境がどんな感じか体験してきた。一応、2月28日にダイヤ1になった。

 頑張って、ガッチリ耐性つきアストラム+FWD(2相互リンク)+ジ・アライバルの最強盤面考えたのに、スプライト来たからもうそれがお蔵入りだが仕方ない

 

 

 

前置き:1年経っても、変わらないこのゲームの苦行なランクマッチに言いたいこと

 正直、スプライトが強いとかクソだとかいうよりも(相手しててムカつくのは確か)、このゲームのコイントスと初手の運ゲー、先攻・後攻での圧倒的先攻ゲー、ランクマの要求勝利数の多さと負けたら元通り&降格ありのすべてがゴミクズ過ぎてそっちに文句が出る。

 ダイヤ2で昇格目前の試合でコイントス裏・誘発0・相手の超絶上振れ展開で捲り札も無意味でボロ負けからコイントスが6回連続裏出て、その間の手札が全部「ドヨン、キAi、三戦の才、イグニスターAiランド、レッド・リブート」みたいなゴミクズofゴミクズで、あっさりとダイヤ2の最初からやり直しになって、それから1週間はダイヤ2でそれを繰り返したし、何なら1回ダイヤ3に降格した。本当にこのゲームはコイントスと初手の運がゴミクズ過ぎて、スプライトがどうとか言う以前の問題だ。さすがに来月はダイヤ1まで登る気にはならん。

 いい加減、ダイヤ帯はTier制やめてレート戦とかにするか、プレイング以前の段階で勝負が決まりがちなところをどうにかしないと不味い。

 あと、スプライト環境になってから、先攻側がダラダラノロノロ展開してターン渡してきた後*1、後攻側のターンで異常なくらい長考する現象がまた増えてきた。先攻側が時間を使いすぎる・先攻側のターンを眺める時間が長すぎるので、高ランク帯は非ターンプレイヤーの時間周りに手を入れて欲しい。考えること自体がすべてダメなのではなく、先攻側のプレイヤーが後攻側のプレイヤーのターンにも一手一手長考することに縛りを掛けるべき。

 

 それとアーティファクト・デスサイズとか、相剣のアークネメシス・プロートスのような先攻ゲーを助長するカードを規制すべき。この辺りのゲーム拒否してくるタイプのカードは、許してはいけない。

 ランクマで相手するのがほぼスプライトで代わり映えしないのは実装されたばかりなので仕方ない。だがさすがにルーンとスプライト組み合わせたデッキは、気色悪いなと感じた。個人の感覚だが、イビルツインとかガエルと組み合わせるのは許せるけど、ルーンと組み合わせてるのはパワカとパワカの都合のいいところだけ掛け合わせてる感じがして、好きになれない。【幻影勇者】や【電脳勇者】は許せるが、【烙印勇者】みたいに、勇者ギミックと烙印ギミック両方都合よく機能するかどちらか引ければOKみたいな発想なのがムカつく感じと似ている。こればかりは、そういう流行りや深く考えないで常に上振れ前提に流れるプレイヤーの問題が大きいので、レギュレーションとかでどうにかして欲しい。

 

対スプライト用:ダークフルード型

 

 

 ダイヤ3くらいまでは惰性でジ・アライバルで戦ってたのだが、さすがに以降はダークフルードで。使用感としては、ダンマリ素引きにストレス抱えることがなくなって良かった*2

 

 ジ・アライバルでスプライトは無理なのか?という話なのだが、「やれなくもないが勝つのは相手の下振れ前提」なので、それなら無理に使わない方がいい。

 ファイアウォール・ドラゴンと5000アライバル、墓地にダンマリとペガサスを想定した場合。相手の通常召喚したモンスターをファイアウォールでバウンス、ギガンティックかエルフにダンマリ以外にやることがない(エルフのリンク先のモンスターには対象耐性がつく)。そこで相手が止まれば勝てるのだが、それは割りと下振れである。リンク2を素材にしたギガンティック(攻撃力3200)にキャット・シャークで攻撃力6400、さらにガンマ・バースト……みたいに上から殴られることもある(さすがにこれはこれで相手の引きがいいほうではあるだろうけれど)。

 

 デッキの採用カードについて。まずメインデッキは、禁じられた一滴ではなく冥王結界波。スプライトがよくやるエルフ・マスカレーナ・レッドand/orキャロット+αみたいな盤面に一滴で対抗しようとすると、コストが足りず捲れないから。拮抗勝負も同じような理由。先攻ゲーなので少しでも後攻での精神安定剤が欲しい。この2枚は、採用されることも多いし、こちらの先攻盤面への回答でもあるので最悪抹殺の指名者で弾くこともある。レッド・リブートは罠デッキと相手の無限泡影への憎しみが消えない限り、抜けることはない。

 逆に、ヴェーラー、無限泡影は入れていないのは、「相手ターンに対象を取る」「1回限りの無効効果」というのがスプライトのせいで相対的に弱いと感じたから。無限泡影は伏せて使えるし、後攻でのドローでも使えるのは利点だが、もう1枚じゃどうしようもないので、抹殺の指名者用にピン挿しするのも枠がもったいないな、と。

 それとこのゲーム、コイントスに勝って先攻取れても異常なくらいの増殖するGと灰流うらら率だし、後攻でも血管切れそうなくらい増殖するGや灰流うらら飛んでくるし、なんなら後攻はフィールド上のモンスター効果も飛んでので、三戦の才は入れてもいいだろう。

 

 EXデッキは、ジ・アライバルの代わりにファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード、残り1枠には最近話題のトライゲート・ウィザードを入れてみた。実際、思いの外簡単に出せる。

 ただダイヤ1に登るまでに先攻でトライゲート・ウィザード出したのは、覚えてるので3~4回くらいで、トライゲート・ウィザードがあってよかったとなったのはそのうち1回くらい。そこまで使いこなしたわけではない前提だが。

 

・トライゲート・ウィザードがあったから勝てた試合(拮抗勝負や相手のルーンの泉をカウンターできた)

・別になくても勝てた試合(ダブルファイアウォール・ドラゴンwithトランスコードで十分)

・そもそもどうしようもなかったパターン(ラヴァ・ゴーレムやラーの翼神竜-球体形でリリース)

この3つがトントンくらいなので、思った以上の強さと安定性がある反面、2枚初動という条件+展開中妨害くらわない前提で、(これは試合後の結果論だが)若干過剰な制圧&出してもどうしようもなかったパターンもあり得る。ただ誤解のないように述べると、ラヴァ・ゴーレムや球体形でリリースされるというのは、正真正銘想定外のようなものなのでダークフルード型ではケアしにくい魔法罠から他のモンスターを守れるというのは間違いない強さ。

 

 

ダークフルード型について

 展開等については、基本的にはジ・アライバル型のものを流用可能。

 ↓(以前、メモ代わりに書いたもの)

 

bitter-snowfall.hatenablog.com

 

 ダークフルード型はジ・アライバル型に比べて、ブルルでダンマリを落とす必要がない。基本的には、ブルルでガッチリを落とすことになる。ガッチリはメイジで蘇生orドヨンで回収することでダークフルードに耐性をつけることになる(めぐりAi始動では、ガッチリはつかない)。

 従来の1枚初動では最終盤面がファイアウォール・ドラゴン(FWD)+5000アライバルだったのが、ダークフルード型ではFWD+ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード(FWDD)となり、斬機方程式が手札に確定で余る。アライバルと比べて、必要リンク数が少なく属性被りも許容されるため、ドヨンでAiドリング・ボーン回収がしやすい。

 そのため割りと簡単に、トランスコード・トーカー+FWD+FWDDを構えて、FWDで2枚バウンス、FWDDで2回モンスター効果無効(完全耐性つき)、トランスコードで自身とFWD相互の打点UPと対象耐性も可能。

 対スプライトでもさすがに相手が相当上振れているとか、初手結界波と拮抗勝負から入るという場合でない限り、先攻でFWD+FWDDの1バウンスに、2回モンスター効果無効で大抵は勝てる。

 

 ただ初動となるカードを2枚以上引いた場合は、トライゲート・ウィザードを最終盤面に出すようにするのが無難。

 

トライゲート・ウィザードについて

 簡単に言えば、トランスコード・トーカーをEXモンスターゾーンに出して、最終盤面にFWD+トライゲート・ウィザード+トランスコード+FWDDと構える。

 トライゲート・ウィザードは、相互リンク3状態のトライゲート・ウィザードは、1ターンに1度モンスター・魔法・罠の効果が発動したときに発動を無効にし除外できる。この効果を積極的に使うことになる(相互リンク1および2のときの効果も普通に優秀)。

 展開ルートについては、つい最近発見した人が動画で出してるのでそちらを見るのがいい。

 一応、ヒントのようなものを書いておくと。

 

 条件①:基本的には初動4枚中2種類(アチチ、ピカリ、めぐりAi、マイニング)

 ※ドヨンやAiドリング・ボーン、キAi、サーキュラー等でも可能なパターンあり

 

 条件①’:アチチでヒヤリサーチ、ピカリでAiドリング・ボーンをサーチできる。

 

 条件②:アチチ→ダークインファント後に、レベル4を2体並べてダランベルシアン→サーキュラーサーチができる。ヒヤリでインファントリリースしたり、ピカリでレベル4にしたり。ピカリならガッチリもレベル4にできるのでダランベルシアンにできる。

 

 条件②’:ガッチリをヒヤリでサーチできるorドヨンまたはピカリをブルルで落としても展開に支障がない。

 

条件③:サーキュラーの効果から、シグマ墓地送りと蘇生、斬鬼方程式などでサイバース・ウィキッドの効果とブルルサーチに繋げ、モンスター3体を並べてダークナイトを呼び出せる。

 

条件③’:スプラッシュ・メイジとトランスコード・トーカーを、ダークナイト後のFWDまで温存できる

 

※これらの条件はあくまで目安、指針

 

 トライゲート・ウィザードを構える場合は、なるべくこのカードの無効効果は温存スべきだろう。特に、相手の拮抗勝負をこのカードで止めたい。

 

弱点?

 ジ・アライバル型とくらべてダークフルード型には次のような弱点があると言われる。

・魔法に弱い:サンダーボルトやライトニング・ストーム、冥王結界波、禁じられた一滴

・拮抗勝負に弱い

 

 これらについては確かにそれはあるのだが、一応サンダーボルトなどの全体破壊はAiドリング・ボーンでガッチリを蘇生する形で守れるし、拮抗勝負は上記トライゲート・ウィザードで対策もできる。

 結界波や一滴はたしかに喰らうと、ガッチリ耐性をつけていないダークフルード以外は沈黙するが、それはアライバル型で並べていたFWDやヒートソウルも変わらないようにも思える。

 強いて言えば、かつてのアライバル単騎に比べて、ラヴァ・ゴーレムやラーの翼神竜-球体形に弱いというのはあるかもしれないが、これも致命的かと言われるとそうではない*3

 あとはアクセスコード・トーカーみたいに、効果の発動に相手はチェーンできないという強みがあるわけでもなく、普通にチェーン1にダークフルード。チェーン2にガッチリのような場合に相手のニビル、無限泡影は通る(だからトライゲート・ウィザードがが優秀なのだが)。相手視点ではそこに撃つ理由はないのでは?となるかもしれないが、試合の展開次第だし、例えばダークナイト辺りに撃つのが賢い選択なのだとしても常に相手が100%なプレイをしてくるとは限らない。

 

 結局のところアライバルとダークフルードどちらが強いか?は環境によるとしか言いようがない。

 少し前までの相剣、烙印デスピア・ふわんだりぃず辺りには完全耐性の攻撃力4~5000のアライバルを突破できなかったし、唯一の勝ち筋にダンマリ@イグニスターで妨害すれば勝てていた。

 それに対して、スプライトはテーマギミックで対象耐性を持っていて、マスカレーナを絡めてクルヌギアス、ギガンティック・スプライト、キャット・シャーク、ガンマバーストなどで攻撃力をあげることが得意なのでアライバル&ダンマリが弱い。

 最悪エクシーズモンスターが殴ってきてアーゼウスになるのを止められないのも、キツイ。ジ・アライバルは自分のカード効果も受けないので、アチチの墓地効果でモンスターを自爆してアーゼウスにさせない(戦闘を成立させない)というのもできないのが、地味に辛い。

 そういう次第なので、1枚初動でもFWD+FWDD、初動が2種類以上あればそこにトランスコードやトライゲート・ウィザードも追加できるダークフルード型がいまの環境に合っているということ。別にトライゲート・ウィザードに拘らずとも、1枚初動でも狙いが可能な斬機ダイヤ&斬機ナブラを採用してのラプラシアン超階乗ギミックは悪くない。枠だけでなく、素引きやサーチ前提だがマイクロ・コーダー&サイバネット・コンフリクトとかもよいだろう。

 まぁ一番は、この環境で【@イグニスター】使わず別のデッキ握ることなのかもしれないが。

 正直自分も【エクソシスター】でランクマとか遊びたいのだけど、いつも以上に先攻・後攻や手札でストレス抱えるので結局、使い慣れてるデッキが一番勝率高くなる。

 

 

*1:鬼カエルで粋カエル落とすのにモタつく、レベル2を2体並べた後にギガンティックかエルフを出すのがやたら遅い、ギガンティックリクルート、エルフでの蘇生が鈍い

*2:なお先攻でシグマ・アディオン・サーキュラー・方程式全部引いてイグニスター0枚のような頭抱えたくなるような初手の可能性はある。

*3:単純に考えると、モンスターを並べるほど壊獣、ラヴァ・ゴーレム、球体形のリスクが上がっていくように思えるが、アライバル型でもFWDやヒートソウルを横に立てればラヴァ・ゴーレムには弱いし、壊獣はいわずもがな。トライゲート・ウィザードの採用の有無に拘わらず、ダークフルード型でもこれらのリリースのリスクは変わらずあるということで落着するようにも思える。今までよりも相互リンクが重要なため、リリースによる除去がキツイというのはあるかもしれないが、それらが飛んでくるリスクは前までと変わらないような気もする。