苦雪のブログ

本やゲーム・映画についての感想を備忘録代わりに時折書きます。基本敬称略。

遊戯王マスターデュエル ランクマッチでの『@イグニスター』について

 久しぶりの記事。最近やってるゲームということで、2022年の1月19日に配信された遊戯王マスターデュエルについて。

 

f:id:bitter_snowfall:20220409015041j:plain

 

 とりあえず現時点のシーズン(4/1~5/1)は4月8日時点で最高Tierのプラチナ1に上がった。使っているデッキは、アニメテーマでもある@イグニスター

 

f:id:bitter_snowfall:20220409015220j:plain

 

 参考までにこれまでの戦績について。ランクマッチは1月と2月はプラチナ帯に上がるくらいで放置していたのだが2月末くらいからアニメテーマということもあり、@イグニスターを組み始めて、思っていたより自分に合っていたようで3月は月半ばにはプラチナ1に到達できた。

 

 

レシピ解説

 

f:id:bitter_snowfall:20220418114720j:plain


 デッキレシピはこんな感じ。一般的な構築(詳しくはインターネットの海に上がっているので各自参照)と比べて、比較的先行に寄せた構築(後攻も勝てなくはないが、ドライトロン宣告者のような複数妨害は突破できないし、先行側に貼られたアンデットワールドやネクロバレーにも弱い)。特に、次のような違いがある。

 

・メインデッキには、抹殺の指名者を3枚投入

・手札誘発の枠には、増殖するGと灰流うららが2枚、ドロール&ロックバード、原始生命態ニビルが1枚、無限泡影も2枚

・蘇生カードのAiドリングボーンとキ-Ai-も2枚投入

・イグニスターAiランドを3枚投入し、Ai-コンタクトも1枚投入。

・EXデッキには、リンクスパイダー、サイバース・クアンタムドラゴン、リングリボ-を投入

・最近流行っている虚無空間サーチ(斬機ダランベルシアンとヒヤリ@アットイグニスター、ガッチリ@イグニスター投入)型ではないが、虚無空間を一枚入れている*1

 

 こうした構築にしている理由は、単純明快で(初動がめぐりAiである場合を除いて)先行で攻撃力5000のジ・アライバル&墓地にウィンド・ペガサス@イグニスター、ダンマリ@イグニスターを仕込めるという基本展開に加えて、

 

①相手の手札誘発を極力潰したい

 

②ジ・アライバルサイバース@イグニスターを突破する手段である、壊獣もしくは戦闘破壊対策だ

 

 

 上記構築で、抹殺の指名者3枚投入やイグニスターAiランド3枚を投入しているのは①の理由に入る。

・イグニスターAiランドを3枚積めば初動で引ける可能性が高まるから、相手の灰流うららを実質封じられる場合が少なくない。

・最初に引いた5(+1)枚の手札で、ピカリ@イグニスターのサーチ先に余裕がある(=ピカリでめぐりAiや蘇生札をサーチする必要がないほど手札がよく、イグニスターAiランドかAi-コンタクトを素引きしている)場合、ピカリ@イグニスターのサーチをイグニスターAiランドかAi-コンタクトとすることで実質2枚の手札交換+1枚ドローが可能(=蘇生や妨害札を引き込める可能性が上がる)

 

 これを狙える初手としては下記のようなパターン。

f:id:bitter_snowfall:20220418115351j:plain

イグニスターAiランドが初手に2枚あり、ドヨンとめぐりAiがある。この場合、めぐりAiのサーチ先とピカリ@イグニスターのサーチ先に余裕があるため、Aiコンタクトをサーチすることが可能

f:id:bitter_snowfall:20220418115627j:plain


 攻撃力4000のジ・アライバルと守備表示のサイバース・クアンタムドラゴン(この盤面については後述)を立てた上でAiコンタクトを発動すると、

f:id:bitter_snowfall:20220418115838j:plain

 

 追加でサイバネット・マイニング、無限泡影、キ-Ai-をドローできている。このデッキだと、Aiコンタクトで無限泡影、虚無空間、その他手札誘発を引き込める可能性があるというのは大きい。

 ただし、注意点がある。Aiコンタクトの3ドローは有用な反面、その場面で欲しいカードが絶対引けるわけではない。ピカリ@イグニスターのサーチ先に余裕がある場合にAiコンタクトを発動するようにすべし。具体的には、イグニスターAiランドは手札にあるが、下級が他にいないならめぐりAi、下級もあるが蘇生札がないならAiドリングボーンかキ-Ai-をサーチ、イグニスターAiランドも下級も蘇生札もあるならそこで初めてAiコンタクトをサーチするという選択肢が生まれる。

 もう少し言えば、何が来るか分からない3枚ドローと確実にサーチできる1枚ならば後者のほうが基本的には有用である。3枚ドローで欲しいカードが引ける「はず」という想定をするよりは、確実にサーチできる蘇生札の方がよい。よほどの切羽詰まっている状況でもない限りギャンブルは非推奨だ。

・他には、リンクスパイダーは相手の原始生命態ニビルを食らった上でなおも足掻くために、リングリボ-は自分から見て右側のエクストラモンスターゾーンを相手に取られている場合でもダークナイト@イグニスターの効果をフル活用するため

 

 次に②について。完全耐性持ちのジ・アライバルの対策カードとしては、壊獣やラヴァゴーレムによるリリース、高打点による正面からの戦闘破壊の2つが主に考えられる。

 

・Aiドリングボーンとキ-Ai-という蘇生札を2枚ずつ積むことで、初手でどちらか1枚を引けばピカリ@イグニスターの効果でもう片方をサーチすることで、攻撃力5000のジ・アライバルを立てた上で、サイバース・クアンタムドラゴンを立てることができる(このとき相手のライトニングストーム対策で守備表示推奨)

 ちなみにこれは通常の展開ルートでも、ダークナイト@イグニスターの効果→チェーンしてダークインファント@イグニスターの効果で、モンスターを3体蘇生する際、ブルル@イグニスター、ピカリ@イグニスター、アチチ@イグニスターを蘇生して、ブルルとピカリでクアンタムドラゴンを特殊召喚、ピカリをブルル効果で蘇生して残りのモンスターで攻撃力4000のジ・アライバル(手札等次第でここにリングリボーも)という形で可能。墓地にウィンドペガサスがいないというのはデメリットになるため基本的には非推奨。しかし、相手のデッキタイプが割れているならこういう盤面も一つの選択肢と言える*2

 

f:id:bitter_snowfall:20220418115030j:plain

f:id:bitter_snowfall:20220418120104j:plain

上振れの一例。攻撃力6000のアライバルを立てた上で、蘇生札2枚でサイバース・クアンタムドラゴン、墓地にダンマリとウィンドペガサス、伏せカードに無限泡影。

・これでも壊獣やラヴァ・ゴーレムは対策しきれないが、この構築ではそこは事故と割り切ることとした。ただ虚無空間を投入しておけば、素引き(またはAi-Q効果による追加ドロー)すれば、これらに対する対策以上の効果があるため、上振れ札として採用。

 

 しかし欠点も少なくない。

①初動札は多くともそれでも事故るときは事故る

初手で、例えば「イグニスターAiランド、Aiドリングボーン、ライトニングストーム、抹殺の指名者、ダンマリ@イグニスター」のように展開もできなければ相手ターンに耐える手札誘発もない、返しのターンでのドローも良くないというパターンはどうしても生じる

 

②複数妨害を立てての先行制圧をされるとどうしようもない

 ドライトロン宣告者、スキルドレイン、アンデットワールド、ネクロバレー……etc

 例えば超雷龍サンダー・ドラゴン一体だけとかなら無限泡影を引いていれば問題ないし、ライトニングストームで魔法罠を割れるならともかく、複数妨害を並べられるとほぼ途中でリソースが尽きる。

 

エクストラデッキの問題

 例えばスプラッシュメイジやトランスコード・トーカーのいずれかがもう1枚あれば、それだけでこちらの2ターン目以降の動きやすさが変わる。しかし、この構築では一度効果を使い墓地に送られたメイジやトランスコードを再び使う方法はほとんどない(せいぜい戦闘を介してダークナイト@イグニスターやライトドラゴン@イグニスターの効果を使うくらい)。なのでメイジやトランスを絡めた展開や捲りを潰されると一気に不利になる。

 

 

プレイングについて

 若干ではあるが、プレイングについて。

 

①基本的には初動となるアチチ(→ピカリ→めぐりAi→ドヨン)かピカリ(めぐりAi→アチチ→ドヨン)でサーチを続けていく形となる(サイバネット・マイニングでアチチやピカリをサーチする場合も同様)。

 

 めぐりAiを初動とする(手札に下級イグニスターがいない)場合、通常のアチチ→ピカリ→めぐりAi→ドヨンと続けていく流れができない(ドヨンをサーチすることができないため)

 そのため、めぐりAi初動ではアチチでドヨンをサーチ→インファントでAiランドサーチ→ドヨン特殊召喚アチチ回収→ウィキッド特殊召喚→めぐりAiを回収してアチチを特殊召喚ウィキッド効果でブルルサーチ後に、スプラッシュ・メイジを特殊召喚→ブルル特殊召喚ダンマリ墓地送り→メイジでドヨンを蘇生→ブルルとドヨンでウィンドペガサス→ドヨン蘇生→メイジとドヨンでトランスコード・トーカーを特殊召喚→メイジorウイキッド蘇生→アライバル(攻撃力3000)となる。

 

 なおアチチ→ピカリ→Aiドリングボーンとした上で、ウイキッド+下級でスプラッシュメイジを出し、ブルル特殊召喚ブルルでドヨンを墓地に落としてメイジで蘇生(スプラッシュ・メイジやダークナイトでのドヨン蘇生時はフィールド上で効果が無効にされるため、ブルルとのシンクロ召喚後の墓地効果による蘇生時に使うこと)。ブルルとドヨンでウィンドペガサスを出してドヨン蘇生→ダークナイト(以下略)でアライバル(攻撃力4000)を立てるルートもある。手札に蘇生札等がない場合、下級イグニスターが足りなくなるためピカリでAiドリングボーンサーチは必須。

 一応述べておくと、この場合ダンマリを墓地に落とすには相手ターンでのAiドリングボーンでのブルル蘇生といった手順が要る(妨害に注意)。ダンマリを墓地に落とすことを優先して、ドヨン無しでの展開も不可能ではないが、初手で蘇生札を引くこと前提という点で手札に依存するし、通常時よりも動きづらいことに注意(相手からの妨害もあり得る)。

 

②このデッキで一番辛いのが増殖するG、次いでニビル。

 というのも、うららは手札にアチチorピカリorめぐりAiしかない、イグニスターAiランドをサーチできないと辛いという局面では痛いものの、逆に言えば手札が潤沢ならばうららを食らっても問題ないことになる(=相手の誘発を一枚無駄にできる)。

 逆にこのデッキで増殖するGを食らった場合はどうか。このデッキは、最終的にジ・アライバルを特殊召喚するまでには最低でも16回は特殊召喚を必要とする*3。さすがにそれだけ相手にドローさせるのは論外だし、このデッキにはいわゆる妥協盤面というものがない(ex.鉄獣でのドランシア召喚、ルガル&抗戦のようなもの)。食らった場合、ファイアフェニックスとかを召喚して相手に複数ドローさせるくらいなら潔くその場で止まった方がいいだろう。故に墓穴の指名者や抹殺の指名者はまず増殖するGに使いたい。

 ニビルは、手札次第&ダークナイト召喚前ではリンクスパイダーを出して展開継続、ダークナイト召喚前のトランスコード・ブルル・ウィキッドで3000アライバルを立てるという形でも一応ケアできるが、相手がニビルを使うタイミングにも依存するため確実性はない。できれば、墓穴をGに、抹殺はニビルに当てたいところだが常に両方を引けるわけでもない。その辺りは、初期手札から展開する上で一番打たれたくない誘発は何かを考えるしかない。

 

③基本的に展開ルートは一本道。しかし、アチチ・ピカリ等の初動がなくても無理やり動けなくはない。

 

 例えば、初動でブルルが存在すれば

・墓地から下級@イグニスターを回収できるドヨンや蘇生札がある

→ブルルで必要なモンスターを落とすことで間接的なサーチができる。

 

・スプラッシュメイジやダークナイトの蘇生を絡めてリンク召喚を伸ばす

 

④誘発ケアについて。

・相手の誘発を無駄にさせる手法のようなもの。マスターデュエルでは効果の発動確認をOnにしていると、相手に使えるカードがある場合優先権が移る(ゲーム画面では、相手側の画面が赤くなる)。

 

 例えば、こちらのスタンバイフェイズに相手側の画面が赤くなればフリーチェーンのカードがあるということが分かる。機巧蛇-叢雲遠呂智のような特殊な場合を除けば、この場合相手が増殖するGを持っていると当たりがつく。

 あるいは、こちらのアチチやピカリ召喚時に相手の画面が赤くなるor一瞬タイムラグが起こるなら、うららやエフェクト・ヴェーラーを持っていると推測できる

 

 これを利用して、例えばアチチ・ピカリ両方があるならピカリから入って相手の誘発の気配を感じたらイグニスターAiランドをその場でサーチしてしまう、敢えてめぐりAiから入ることで相手のうららをそこに撃たせる、といったプレイングが可能となる。

 そのため、個人的には既に手札にイグニスターAiランドが存在していても、最初にAiランド発動→下級特殊召喚というのは避けたい。その場合、相手はアチチやピカリでのサーチにうららを撃つからだ。

 コツとしては、相手側には手札が弱そうに見せつつ、誘発を食らっても痛くない動きをすること。つまり初動をめぐりAiにするとか、ピカリ召喚から入るとか。

 

・ニビルケア?のようなもの

 @イグニスターだと、ニビルの発動条件である5回目の召喚・特殊召喚は、サイバース・ウィキッドとドヨン(ブルルサーチと下級回収)の段階で満たされる。

 抹殺の指名者がなく、そのタイミングで相手に優先権が移ったらニビルがあると踏んで、その後のトランス・コード、ブルル、ウィキッドの盤面でダークナイトではなく、アライバルを出してしまおう。相手依存だが、アライバルを立てられることも少なくない。

 その後は、手札に蘇生札があれば、ドヨンで回収した下級をイグニスターAiランドで特殊召喚→ブルル蘇生→ウィンドペガサス→ブルル効果で下級蘇生、ペガサスと下級でメイジ→メイジ効果で何らかの@イグニスター蘇生までつなげることができる。ファイアフェニックス辺りを立てるのが無難か。

 

⑤「サイバース族」縛りについて

 トランスコード・トーカーには「この効果を発動するターン、自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない」というテキストが、

 Aiドリングボーンには「この効果の発動後、ターン終了時までこのターン自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない」というテキストが、

 めぐりAiには「このカードの発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族以外のモンスターの効果を発動できない」というテキストがそれぞれある。

 

 有名な話だがトランスコードは「発動するターン」の制約なため、例えば効果発動前にダイナレスラー・パンクラトプスといった汎用モンスターを特殊召喚していると、トランスコードの効果自体が発動できない。

 逆にAiドリングボーンとめぐりAiは当該カードの発動以後にのみかかる制約。

 何が言いたいのかというと、トランスコードの制約自体はデッキをサイバース族で固める@イグニスターならあまり考えなくていいものの、AiドリングボーンとめぐりAiの制約には要注意だ。

 当該カードの発動後。例えば、めぐりAiを発動した後はそのターン手札の増殖するG、うらら等の手札誘発は使えない。Aiドリングボーンを使用したターンはニビルの効果自体が発動できない(ニビルを特殊召喚できないため)

 めぐりAiはこちらの展開時、Aiドリングボーンは相手ターンにも使用する場合が多いため、これらの制約を意識しておく必要がある。相手ターンにニビルを発動したいのに、Aiドリングボーンの制約のせいでできなかった、めぐりAiを使ったせいで相手の 鉄獣の抗戦(トライブリゲード・リボルト)を無効にできる屋敷わらしが使えなかったということのないように。もちろんそうせざるを得ない場面ならともかく、避けられるのにプレイングミスをした結果負けるというのは痛い。

 

 

⑥その他

・下級イグニスターからリンク1を召喚する際、既にイグニスターAiランドがある&相手の伏せが鉄獣の抗戦などの妨害罠と確定しているならば、インファントではなくリングリボーを出して相手の罠を牽制しつつメインモンスターゾーンを空けることができる。この場合、リングリボ-のリンクマーカー(左下)にインファントを出すこともできる(逆は不可能)

 

・ダンマリ@イグニスターは基本的に墓地にいて欲しいカード。つまり初動で引くとサイバネット・マイニングの手札コストで捨てる以外では腐ってしまう。Aiコンタクトの発動は、できればダンマリを墓地に落とした後にしたい。

 ただ、仮にダンマリが手札にある場合でも役に立たないわけではない。ダンマリは、イグニスターが戦闘する攻撃宣言時に手札から特殊召喚することで攻撃を無効にできる。例えばアライバルを突破しようとしてきたアクセス・コードにこれで対応できる(※ホープ・ザ・ライトニングは無理)。しかし基本的には、墓地で1妨害として機能していて欲しいカードなので、これが役立つのは極めて限定的だし、ダンマリ2枚体制は事故になる可能性が激増するだろう(それと、アライバルの攻撃時に手札のダンマリ効果を使うと、ダンマリは特殊召喚されるが「効果を受けない」アライバルの攻撃は無効にならない)。

 限定的だが、先攻にエルシャドール・ミドラーシュを立てられた場合、手札にダンマリがあれば下級イグニスターを通常召喚→バトルフェイズで下級の攻撃を手札のダンマリで無効にしてダンマリを特殊召喚ダンマリ(攻撃力2300)でミドラーシュ(攻撃力2200)を戦闘破壊できる。一応めぐりAiでダンマリをサーチできることも含め、憶えておくと役に立つかもしれない。

 

・似たようなことはアチチ@イグニスターでも可能。アチチはサイバース族が戦闘する際、墓地から除外することで当該モンスターを破壊する。

 例えば、リングリボーを狙ってきた相手のモンスターAに対してアチチの墓地効果を発動すれば、リングリボーが破壊され、相手モンスターAの攻撃はそれで止まる。

 これはサイバースクアンタムドラゴンのバウンス効果と併用すれば効果的。アライバルの隣にクアンタムを立て(守備表示推奨)、クアンタムに攻撃してきた相手モンスターに対しチェーン1でクアンタム、チェーン2でアチチとすることで、相手モンスターが効果の発動等を無効にすることができたとしてもこのとき相手はクアンタムの効果そのものを無効化することはできない。

 

 これを利用して相手モンスターによるこちらのモンスターの戦闘破壊を1度だけやり過ごす妨害が可能。ただしアライバルは他のカードの効果を受けないので、ダンマリの場合と異なりこれによる戦闘破壊妨害は不可能。ファイアフェニックスや下級イグニスター、自分のライフを守る手段として活用すると良い。

 

・アライバルを壊獣やキメラテック・メガフリートにされた、アライバルより攻撃力が上のアクセスコードを出されたという場合でも即サレンダーはしない方がいい。中にはイグニスターの仕様をわかってない人が多い。

バトルフェイズ前にアクセスでイグニスターAiランドを破壊して墓地のウィンドペガサスによるデッキバウンスを食らう……という人は何回も見てきた。

 環境デッキを使っている人イコール全てが上手い人というわけではない。相手も自分もプレイングミスをする可能性がある*4

 

最後に

 ここまで@イグニスターについて個人的な所感を記してきた。長所をまとめると、初動が豊富で事故りにくい(ないわけではない)、誘発や捲り札、EXデッキの拡張性やバリエーションが豊富展開ルートが覚えやすいといったところか。

 逆に欠点は、弱点が明確すぎるということか。増殖するGには極端に弱いし、ニビルも痛い。手札次第では乗り越えられてもやはりうららは辛い。メタビートや種族操作、展開の妨害が一通り刺さる。

 あるいは、それらの弱点や環境を見据えた構築をしても全てに対応はできない。自他のプレイングにも影響されるし、盤面等への理解も欠かせない。

 しかし、それを差し引いてもこのデッキの安定感は素晴らしいソリティアはするが覚えることが少ない一本道で、相手の妨害やこちらの手札に併せて若干のアドリブを利かせる必要がある程度というのは、大変ありがたい

 

 完全耐性モンスターのジ・アライバルを要塞のように守り戦うのは楽しいし、普段は抹殺の指名者で除外するニビルが手札に来ても、相手ターンの捲りをニビルで潰し、自分のジ・アライバルだけはフィールドに鎮座したままというのはなかなか得難い爽快感がある。

 何よりアニメテーマなので使ってて楽しいというのがある。遊戯王Vrainsには二桁くらい文句を言いたいが、最終回の遊作vsAiは本当に好きなので。

 

 

*1:いわゆる虚無空間サーチ型にしていないのは、(1)ヒヤリ@イグニスター、ガッチリ@イグニスターをピン差しすることによる事故率の増加がやはり気になる、(2)虚無空間確定サーチの強みと、アライバルの攻撃力を4000以上にする強みではやはり後者の方が勝るのでは、と考えられるため、(3)エルドリッチのようなデッキには虚無空間サーチ型が簡単に突破される。以上3つが理由だ。ただ上振れ要因としての虚無空間は強いため投入することに意味はあると考えている

*2:一応ダークナイトで3体のイグニスターを蘇生した際、アップデート・ジャマーをリンク召喚→ダークナイトとジャマーでアクセスコード・トーカーを出した後、Aiドリングボーンとキ-Ai-で二体のイグニスターを蘇生することで攻撃力4000のジ・アライバルをメインモンスターゾーンに置ける。先行で狙う意義としては、後攻のサイバー流のキラメテック・メガフリート対策くらいだが、後攻時ではワンキルを狙いつつ相手に防がれたときを想定した布陣としてこういうのもあると憶えておくといいかもしれない

*3:通常召喚したアチチ(ピカリサーチ)にGを投げられたと仮定して。
①インファント②ピカリ③サイバース・ウィキッド④ドヨン⑤トランスコード・トーカー⑥ブルル⑦ウィキッド蘇生⑧ダークナイト⑨ドヨンで回収したアチチ⑩インファント2体目⑪墓地から三体蘇生⑫ウィンドペガサス⑬ブルルの墓地効果で素材の下級を蘇生⑭ダークナイトと下級1体でスプラッシュメイジ⑮メイジ効果で下級蘇生⑯アライバル。
相手側に右側のEXゾーンを使われていれば、⑧のダークナイト召喚までに下級でリングリボー、⑩インファント召喚時のダークナイト効果にチェーンしてリングリボーを墓地から蘇生(インファントリリース)で更に2回特殊召喚が増える

*4:逆に言えば、知識不足や経験値不足による負けは100%自分が悪い。そしてオンライン対戦ゲームの常だが、インターネット回線とプレイ時間には気を遣うべきと私個人は思う。
マスターデュエルでも、プラチナ帯で環境デッキの十二鉄獣を使っていながら、常に回線アイコンが点滅し自分ターンの展開は遅い・こちらのターンも効果使用確認でこちら以上に時間をいちいち使ってくる、それにも拘わらずドランシア・シュライグ・アクセスコードの効果をアライバルに使う、バトルフェイズ前にイグニスターAiランドを割ってアクセスをバウンスされる、アライバルの隣にいるサイバースクアンタムを無視してバウンスされる、こちらの増殖するGにツッパしてニビルを食らう、最終的には15枚あるこちらの手札から発動した2枚めのイグニスターAiランドの発動と墓地効果によるセットでアーゼウスの効果を2回使った挙げ句、通信切断(※サレンダー)をして来た人もいた。
もちろんこんなマナーもプレイングも醜態を晒しているとしか言いようのない人はごく一部だが、それでも対戦した私は少なからず不快な気分となったし、こんな最悪なプレイヤーにならないよう自戒している