気がつけば、7月9日の最後のメンテナンスも終わり、サービス終了も間近。
今回も、キャラクターを取り上げる形でかんぱに☆ガールズの思い出を語っていきたい。前回はつい熱が入ってしまい、キャラ3人で1万2千字超えとなってしまった。今回の分量等は前回に比べ少ない……はず。もはや言葉は要らない、そんな心境に近いが。それでも何かしら語ってしまうもの。
本来は今回(その3)で終わりとするつもりだったが、バレンタイン・クリスマス等のログイン時のメッセージもスクショを撮ったので、次回のその4の次か、またはそれが無理でも番外編と題して10数名ほどのメッセージを載せて、終わりとしたい(アプリ版のスクショとかがスマホから発掘できれば、昇進時のセリフとかも載るかもしれないが……そんな気力は残っているだろうか)*1
(前々回と前回↓)
bitter-snowfall.hatenablog.com
bitter-snowfall.hatenablog.com
アルモニカ・レフラ
ご存知、人気キャラの一角。人気投票では、モニク・ローズ・ジークの三看板を除くと、アルモニカや白黒ルツィエル辺りが専ら最上位争いをしていた印象。
性能解説から入ると、アルモニカは恒常・ハロウィン・EXいずれも優秀。特に、周回という観点からするとユーティリティキャラと言っても過言ではなかった。
恒常はEP1武器が全体に毒+マルチ3体攻撃、Ep3が先制全体攻撃+単体に火傷付与という破格の性能。
ハロウィン版(通称、ハロモニカ)は、1ターンで「最初に敵全体に1ダメージ固定(魅了効果つき)の攻撃後、単体攻撃3回(スタン効果つき)」を2回行う。攻撃性能だけ見れば、下記EXを優に超える火力を叩き出せた。
EXの神樹アルモニカ(神モニカとかそんなあだ名もあった)は、先制で全体攻撃2回+マルチ4体攻撃(1度目は毒、二度目は火傷付与)。正直、言葉ではよくわからないと思われるので、簡単に言うと、ターンの始めと終わりに敵全体を攻撃してくれるスキル。攻撃性能を見ると、純粋な火力ではハロモニカに劣るが、周回における殲滅性能がとてつもない。クエスト周回のパーティに入れると、ほぼアルモニカが全部刈っていく。
おまけにEXの社員特性はターン毎にパーティの回避率が上がっていくというイカれた効果。対・異世界の魔物においては、火力こそハロモニに劣るも、魔物の攻撃をとにかく避けまくって状態異常のスリップダメージで攻略も不可能ではなかった(さすがに即死攻撃は回避不可能だったが)。
こんな様子だったので、EXアルモニカについては、実装当初、評価が分かれていたと思う。周回や殲滅性能、自身を含めたパーティ全体の回避を上げて行くというEX特性を見れば十二分にイカれたキャラであった。しかし、こと異世界の魔物対策という点で見れば、単純な単体火力を考えると当時はハロモニがいたし、後々になるとクリティカルをサポートできるEXカミュにEXユディタとEXヒナノを……更にEXビッキーでデバフして……というキャラ自体の超絶インフレと、壊れキャラをパーティ全体に組み込む形の環境の変化の前では陽の目を見ないタイプのキャラであった(無論、これは人によるし、別パーティに入れるとか周回では大正義なキャラであった)。
さて、彼女本人の話をすると。良くも悪くも「シナリオ展開の煽り」というものをモロに受けていたと思う。シナリオ上も出番が多く、極めて重要なキャラクターであった一方、メインシナリオが進むか出番が来ないとどうしようもないタイプのキャラ。
例えば。第1部~第2部(公国との決戦)の頃の彼女は、メインストーリーで情報屋ブックマンを襲撃してきたり以外では、ほぼ謎の存在。何やら意味深なことを呟いたり、事情通なタイプであることしか分からない。
そんな彼女だが、出番が来ると一転して饒舌なタイプ。ペラペラ喋るというよりは、聞かれれば案外素直に答えてくれるタイプ(ただし何考えてるのかよく分からない)。
これはキャラストEP1の冒頭天然なのか不思議ちゃんなのかよく分からないアルモニカ節である。キャラストでは、400年くらい前から生きているような感じだったり、ダークエルフ(ルシェミ)のアランノール族長の子どもの頃を知っているような感じだったりな様子が語られる。
ルカとの漫才会話にあるように、基本的に事情通以外とはこんな感じの会話が繰り広げられる。アルモニカ特有の「あの樹があんなに小さかった頃……」話法 一部省略したりはするものの、基本的に問われたことには素直に答えるし、ウソも吐いていない。何より、下記のように案外ストレートに感情を表出させるタイプである。
時系列では第2部後(公国がリゼット・ワロキエ暫定首長の新体制に移る)にあたるキャラストーリーEP2でも、聞かれれば基本的に素直に答えるという姿勢は一貫している。例えば。
これからどうするのか、と聞かれたら。
という具合に。
それはそれとして剣聖はイジられるし羽虫は羽虫だったがアルモニカ曰く。
ご存知の人も多いだろうが、これがアルモニカが、割と全部こいつのせいな所があるのは正直否めない元凶の一人でもあるキース一行(ベリト、エンジュ、アランノール)に加わった経緯である。レマルギア公爵の下にいた理由は以下の通り。
しかし、ここまではいわば前口上のようなもの。このエピソードの核心は、この後にある。
前回と前々回、かんぱに☆ガールズのシナリオ上の骨子について、書いたことがある。1つは他者との関わり・共存。もう1つは、自分の居場所の見つけ方である、というようなことを書いた。いみじくも、作中の傭兵会社もまた他者が関わる場所であり、居場所であったが、同時に火種になり得るものであった。
このように、アルモニカの立ち位置というのはまさにストーリー上のテーマと関わるものであった。その意味で、最重要キャラの一人と言っても過言ではなかったと思う。しかし、裏を返せばシナリオが進まないことの弊害をモロに受けたとも言える。
アルモニカのEXが実装されたのは、2019年7月「ミステリオ大紀行 円卓騎士」。大紀行が定常化される前の話である。
ここからは、精確さや厳密さを求めれば話は変わるということを前提に読んでほしい。ミステリオ大紀行という良く言えばシナリオ展開の布石、悪く言えば引き伸ばし。その4回目の「円卓騎士」で実装されたEXアルモニカ、および配布のリブシェというのは少なくとも当時の性能だけ見れば、「強力すぎる」キャラであった。
大紀行初回「エルデの森」ではEXキャラはおらず、配布は槍のビッキー。2回目の「トゥバーン」でEXジーク、配布のクリシェ。3回目の「剣聖」でEXローズと、配布のルネ。個々のキャラの性能だけ見れば、案外標準的だったりすもするのだが、大紀行周りで実装される新規☆5キャラは、黒封筒にしろ紫封筒にしろ、そして配布にしろ、意識的にインフレさせられていたことは否めない。
EXジークの後に来たEXローズはともかく、回避&状態異常ゲーに片足突っ込んでいたEXアルモニカと、スキル・作戦ともに優秀なリブシェ。この次の大紀行が「三相天位」であることに鑑みても、間違いなく”転機”であった。
EXこと【神樹】アルモニカは、簡単に言えば、(教国にある)世界樹と同調したアルモニカの姿である。
キャラストーリーでは事の経緯と顛末が語られているのだが、簡単に言えば、教国の大聖堂の世界樹と同調した結果、「ディメンション・ドライブ」と教国の秘密を知ってしまい負われる羽目になったアルモニカ一行……というものである。
より直截に言えば、この話は本来第四部で描かれずはずであった「教国ユグドラシル編」にまつわるものでもあった。2020-2021年のイベントストーリー(例えば、フラニー・ミラーの話などもその1つであろう)では随時、教国の情勢について語られてもいたが、いわばそのはしりであった。
次のヴェルグの項目でも述べることになるが、エンジュとその母レヴィの追いかけっ子についても、この教国編に関わるものであった可能性は高い(レヴィEP2参照)。EXアルモニカのキャラストに出てきたヴァイオレット・スカルもそうだが、公開された教国編のシナリオを読む限り、EXアルモニカ自体が今後の展開の布石であったと言えるだろう。その後アルモニカらの出番は減る。むろんそれは(当時)この先に出番があったためと言える。
先に、良くも悪くも「シナリオ展開の煽り」というものをモロに受けていたのがアルモニカだと評した所以がここにある。重要なキャラだが、出番がないときは本当にない。前々回、ミステリオ大紀行等の功罪について述べたが、功罪両方の典型がアルモニカとも言えるだろう。
とはいえ、シナリオ上の役割だけを語るのは片手落ちであろう。
こちらは、2018年のハロウィンイベントで実装されたハロモニカのキャラスト。
恒常の目録にある自作の楽器、社長室での「口笛練習中」などの小ネタが存分に拾われつつ、何だかんだハロウィンに満喫するアルモニカと、後方事情通面するジゼと、面白いキャラストである。
キャラスト後半。アルモニカによるヴァイオリン演奏。いつの間にか、周囲に人だかりができて、続きをせがまれて……。
その後。
正直、もうこれで終わってもいいくらいにもはや語ることがないのだが。まぁ蛇足がてら。
後方事情通面してるジゼの言う「演奏してる間、自分に素直になれる」という点について。似たようなことを述べるのがカタリナである。
カタリナ(恒常)のキャラストーリーEP2は、公国の向日葵の家から闇十字教会に所属することを決めたフィリスの話に始まり、信仰対象の変遷と一人の人間の中に存在する複数の「自分自身」について語られる*2。それはそれとして、演出上の意図とはいえ何度見ても仮面つけたカタリナにはシリアスな笑いを禁じえない。
ちなみに、アルモニカ(ハロウィン)の秘書時の放置セリフには「自分らしさは自分だけが理解しているものではないのですから」という一節がある。
最後に。
さすが「私がいなくなったらこの種を植えてください」系女子は格が違った。というか、その種植えたら3日もしないうちにアルモニカがご無沙汰してますとか言って現れそう。人外は既にお前の遥か先を行く思考をしているぞモニク……。
ヴェルグ・ヴューゼ
ご存知、人気キャラの一角(その2)。魔郷を統治するヘルガノン八柱の一角・魔郷の宰相・チョコレート会社「ヴューゼ・ファクトリー」のオーナー……とにかく肩書が多い。それだけにメインシナリオおよび関連するイベントだけでなく、季節系イベントどころか各種キャラストにおいても、時に依頼人として、時に業務上の提携相手として、時に競合相手として、何かと出てくることも多いキャラクター。
性能解説としては、斧環境時、EXキャラとしては最初から最後まで優秀だったと言える。恒常の横一列範囲攻撃(闇属性)、クリスマスverのマルチ2体攻撃+固定1ダメージ毒付与(光属性)いずれも、腐ることはない優秀さ。火力を見れば、エイル(バレンタイン)のようなライバルがいたものの、逆に言えば選択肢に上がる時点で、その優秀さが分かる。
性格・立ち位置としては、友好的な上位者・親しみやすい人外といった所か。
その一方、キャラクターストーリーにおいては本作のラスボスにあたるルツィエル(ウラディエナ)について言及するという点で、重要な存在でもあった。
ヴェルグのキャラストEP1の実装は2016年4月。思えば、相当早い段階から核心をついていたことになる。これは例えば、モニクの出生とルカの正体について示唆されるレヴィEp1などもそうであった。
サービス終了までにヘルガノン八柱全員の実装は叶わなかったのは、残念なことである。先のアルモニカの下りでも述べたが、魔郷勢(あるいは精霊郷の面々も)はウラディエナとの決戦までの間に、出番と掘り下げがあったと思われる(それこそレヴィは教国編で出番があっただろう)。活躍の機会はよりあったはずであるが、キャラクターが埋もれるということはなかったというのは不幸中の幸いかもしれない。
その点、他の魔郷勢と比べてもヴェルグは恵まれていた方であった。先に述べたようにそもそも出る機会が多いというのもあるが、ストーリーが進むにつれて描写が増え、キャラが増えるにつれ格が上がっていったというのもあるだろう。
なにせ他の八柱は色々な意味で一癖も二癖もある。思い浮かぶだけでも。
・アズモ:本人は真面目だが魔族らしくない
・アシュテナ:有望だが修行中
・リリス:やばいやつ
・レヴィ:非の打ち所がないが、キャラスト等を見る限り、一部魔族からウケが良くない模様。宰相クラスの役職には就けないのだろう。
・ヴィ:
国賓を迎える前日に徹夜でゲームして寝坊した挙げ句、侵入者対策の装置で出てきたゴーレムで国賓を迎撃させて、その戦闘の音で目を覚ました(なおこの後、代理でアシュテナにすべてを任せる)この人が魔郷の摂政。誰か一回こいつを殴ったほうがいい。 これでも怒らないユーニスが人格者過ぎる
女王の代理=摂政で、ヴェルグは宰相。なので、この立場に限って言えば、ヴィ>ヴェルグとなる。ヴェルグっていつ寝てるんだろう。胃に穴とか空いてないのだろうかとか考える。
とはいえ、作中のヴェルグについてはチョコレート工場のオーナーとして出てくることも多い。特に、クリスマス・バレンタインではほぼレギュラーといっていいレベル。
一方、キャラストーリーにおいては社長と2週間旅行(恒常EP2)、デートして回る(クリスマスEP1)とモニ助が聞いたら卒倒レベルのことをしている。正直、私が何か言うのも無粋なので、とりあえず貼ってる画像見ろ(豹変)。
なんでこいつらイチャついてるんだろう(素面)と思えてくるが、安心してほしい。
次はクリスマス。こちらはもはや最初から開き直っている。
なんでこいつら毎回イチャついてんの(2回目)。
白状すると、何か言うのが無粋ってよりもスクショ貼ってて胃もたれしてきたので何も書けなかっただけである。
それにしても、ヴェルグは直球すぎる程である。同じ経営者(同輩)・人生の先輩(目上)からお得意様、果てはパートナーまで何でもこなしてくる。それでいて、秘書時はせいぜい「魔郷に来ないか」「寝る所は考えなくていい」「考えてみるだけでもいい」とか遠回しなのだから。うん、やっぱり即閉じ込める(意味深)が出てくるリリスってヤバいわ。
同じ鼻歌歌う勢のイーヴァやヴェルグ、急に歌い出す勢のヴィオラとリリスは何が違うんだろう。正直、レヴィも半分全年齢にケンカ売ってるけど、リリスは最初からかなぐり捨ててるからだろうか。
それにしても、(何度目になるか分からないが)レヴィといいヴェルグといい他の八柱といい……サ終がもっと先立ったらなぁと思わざるを得ない。
アレンカ・カレル
☆3弓。☆4のリディ・カレルとは従姉妹。前回取り上げたティナのように、☆3~☆1で誰か取り上げるなら……と考えて、アレンカが思い浮かんだ。
性格から述べれば、従姉妹のリディが慕情にしろ弓にしろ、劣等感やら焦燥感やらで思いつめたりから回ったりしがちなタイプであるのに対し、アレンカは終始落ち着いているタイプ。作中では、リディを含め周囲を諭したりする姿が目立つ。いわば、彼女は登場時点から既に完成されていた人物であったと言えるかもしれない。
そんなアレンカであるが、入社時点で余命幾許もなくいわば「余生」として入社している。作中では、既に刻限を迎えているはずの彼女の精神性について、語られる。
アレンカの特技に、折り紙がある。
ちなみに以下に出てくる親友のリアが会社に履歴書を送ったらしい。
リアとアレンカの二人は、長年の付き合いだけあって関わりも多い。リアのキャラストEP1では逆にアレンカがリアに気を回したり、気遣ったり世話を焼く場面がある。
腫れ物に触るようにも、素っ気なく扱うでもなく、無理やり引っ張っていくリアと、それを煩わしげに思うことも、居た堪れなく思うこともなく、自然体で接するアレンカの二人は見ていて小気味よいものである。
アレンカについては、Ep2も強く記憶に残っている。こちらは、棺の警護という依頼から始まる話なのだが……。特に葬儀などの風習はついつい調べてしまうというアレンに対して、モニクが問いかける所。
次は、モンスターに対してもなるべく非殺傷の方針でいることについて。
ロマナについて。
モニクが涙を流すのは作中全体で見ても、珍しい。ティナとハヴェルの件のときも、毅然としてティナを諭したモニクが、である。そのモニクに対して、今度は社長が「泣くな」という社長。
アレンカはその後、リア・リディらと共に『煌心』に向かう。それから長い月日を経て、2020年4月実装のキャラストEP3。
実はアレンカが生き続けていたのは、煌心由来の弓術(=仙道の修行)を続けていたからだったんだよ! ……え? 魔矢とかよりそっちのがヤバくね?
と「笑い話」に収まった。
ところで作中のアレンカの実力だが。関連キャラのストーリー等も参照すると、純粋な弓の才能ではリディ>アレンカ、魔矢の才能はダリナ>リディだが、弓の実力ではリディ>ダリナ。リディEP2では、焦っているリディはアレンカに押されていたのに対し、落ち着きを取り戻したリディはアレンカに勝っていたので、冷静なリディ>アレンカ>動揺したリディなのだろう。ただ作中登場するリディは、だいたいメンタルがボロボロなので精神の落ち着いたアレンカが基本的には安定した実力を持っているといった感じ。
こう考えてみると、アレンカ相当な強キャラである。何よりも精神が。
生きる意志は何よりも尊いって言葉は、正しかったようだ。サ終してなければ、リディとかアレンカの別Ver来たのか……?
おわりに
今回はここまで。次回は上に書いた通り、その4か番外編の予定である。が、いよいよもってサービス終了までにすべてを書き上げることは無理だった。残念である。
残りあと1日。まだ撮れていないキャラスト等の撮影に当てることにしよう。
次回は未定。今回は、何か言うのも野暮な内容が多めだったので結果的に文量こそ前回より抑えられたものの、画像使用量がこの記事だけで今月分の90%を超過したので、もしかしなくても来月になるかもしれない。……気長にやろう。
(8/18追記。続き、書き上げました。↓)
bitter-snowfall.hatenablog.com