苦雪のブログ

本やゲーム・映画についての感想を備忘録代わりに時折書きます。基本敬称略。

スメール実装とコレイについて:原神 Ver. 3.0

 

 公式動画(【原神】チュートリアル動画 コレイ「緑野に輝く翠」(ナレーション 津田健次郎ver.) - YouTube)より:この娘、かわいくない?

 Ver 3.0が配信され、新マップのスメール&メインストリート更新と、草元素と新キャラの実装が来た。

 今は、実質配布キャラのコレイをレベル80まで育てて、パーティ運用を試しているところ。メインストーリーやマップの簡単な感想もはさみつつ、コレイの魅力(だけを語るのはさすがに怖いので、申し訳程度に)所感を記していきたい(ネタバレあり)。

 パーティ編成については、試行錯誤中なのでまた稿を改めて。

 

 

新マップ

 スメールは、今のところかなり好感触。高低差がかなり激しいマップがあるものの、そこを補う各種の新要素があって、稲妻までにところどころあった少し物足りないを解消してくれている。

https://upload-os-bbs.hoyolab.com/upload/2022/08/17/33bf8cebd196ca37b0db1832fe0392b0_7493244677001690295.gif?x-oss-process=image/resize,s_740/quality,q_80/auto-orient,0/interlace,1/format,gif

(HoYoLABの「スメール冒険ノート」よりHoYoLAB - Official Community)

 

 このクローバーマークが特に便利で、各種オープンワールド系ゲームでありがちな高低差や長距離移動をかなり楽にしてくれる(厳密にいえば、稲妻にも似たようなのはあったが、ごく一部のみだった)。スメールではいろいろな所に配置されているので、かなり遊びやすくなっている。

 ただ稲妻のように、はめ殺し・鼠返し的な登りにくい建物がない代わりに、全体的に高低差が激しい箇所が多い。それに限らず段差、坂道などスタミナ消費が激しい。そろそろスタミナ上限を増やす、または非戦闘時&平地ならスタミナ消費緩和とかも考えてほしいと思うこの頃。

 

PS4版限定のバグ?

 それと、PS4コントローラーで遊んでいると、キノコによる大ジャンプなどでやや入力遅延が起こったり、ジャンプが即座にできないというのはあった。あとアプデから、ゲームが重くなると、NPCが複数体に分裂したり、特定画面でパーティキャラが分裂する現象が起こることも。


 こんな感じに(さすがにこれは1~2回くらいしか起こってないが…)。多分そう遠くないうちに修正されるとは思うのだが、PS系では長時間のプレイで何かしら不具合が起こりやすいかもしれない。

 後は全体的にマップが緑系なので、緑色の玉を回収する挑戦や草神の瞳が見えにくい感じもある。

 しかしそこを除けば、かなり好感触なマップ。

 

メインストーリー(魔神任務第3章1~2幕)

魔神任務

 今後の展開への布石や仄めかしをしつつ、1~2幕で「スメール編の導入から、スメールシティでの一つの騒動を解決するまで」が明確に区切りをつける構成になっていたのが良い。

 稲妻編での、Verを挟んだ2幕→3幕での詰め込みすぎな展開・描写不足という問題が解消されていることを窺わせる内容だったと思う。

 

 

 稲妻編では、2幕で出てきつつも、3幕ではゲーム内でのそれなりの月日が経っているのにプレイヤーにとっては数十分な非対称性のまま*1、主人公と仲良くなった哲平が死ぬという展開があった。

 それに対して今回のドニアザードは、1~2幕の中で出会い→仲良くなるの過程があり、今の草神(クラクサナリデビ)について知りたいという動機とその信奉者ドニアザードへの接近という流れが結びついていたのも好感触。特に、2幕での繰り返される「ループ」とそれに巻き込まれた普通の人代表としての彼女にフォーカスされていたというのも、今回の任務の面白さに繋がっていたと思う。

 一点、残念なのが、ここまでの扱いをするならばドニアザードのゲーム内モデリングを上のスチルにもっと近づけるなり、特別なデザインにして欲しかった。一応、服装等は似せてあり、唯一無二のデザインではあるのだが、やはりプレイアブルや重要キャラと比べると、そこが気になった。いわゆる特殊モブ的なキャラクターなのだから、もう少しモデリングにも特別感が欲しかったところ。

 

 とはいえ、メインストーリーのシナリオ面での面白さが、いわゆる各国の導入編の中で、群を抜いているのも確か。序盤のティナリ、コレイらレンジャーたちの活動を通じて示されるスメールの特殊性や、「知恵」を求める教令院の両極端さにきな臭さは、世界観設定とも関わって今後に期待してしまう。

 ストーリーPVでもあった「知恵は知恵の神の敵」なんてセリフはどういう意味なのかに思いを馳せてしまうのも、嬉しいところ。それと同時に、「先代の草神」を求めるスメールの国全体が、これまでのモンド・璃月・稲妻とはまた違った意味での歪みっぷりを表していて、逆にモンドや璃月(そしてそこに君臨する神々)の長所も見えてくるのは、長くプレイできるゲームならではの利点。

 

www.youtube.com

 

 そして、田村ゆかり演じるナヒーダこと、草神クラクサナリデビ。上位者系キャラを演じている田村ゆかりはかなり久しぶりな感覚だったが、ベルンカステルのような冷徹・残酷なクールさではなく、基本的には聡明で穏やかなトーンでありつつ稀に少女らしさを醸し出す演技として、唸ってしまった。

 

 

 ところで原神、いわゆるロリキャラは、クレーやナヒーダのようなエルフ耳、ディオナのような猫耳、ムジナを模した帽子の早柚のように、やっぱり「普通の人間とは少し違うよ」「人外だよ」というデザインじゃないと審査通らないのだろうか(アズールレーンの重桜系の獣耳のように)。

 

アランナラの世界任務

 他には世界任務で出会うアランナラの話も、面白い。

 

 人類を「ナラ」、個体の人間を「ナラ+名前」と呼び、独特の人生観・世界観で生きるアランナラを助けながら、各地のギミックを攻略していくのだが、この子らがかなりかわいい。

 例えば、ある任務では最終的に、三人のアランナラの力を使い分けて攻略していく。


 こういう愛らしい見た目のキャラと一緒に冒険してる感じは、とても楽しいし、愛着も湧いてくる。

 

 だからこそ、アランナラの死生観と自身の「記憶」を犠牲にした森への献身というのが効いてくる。



 

 この任務、クリアしてもらえるのが「あなたとアランナラの物語」なのが本当ににくい。

 これ以外にもアランナラたちから伝え聞く、芽が「大きな樹」になるまでの時間(≒500年前?)、金色・金髪の「ナラヴァルナ」の物語もあって、かなり根幹に踏み込んだ世界任務というのもあって、やりごたえがある。

 できれば、このペースを維持して残りのスメールの物語も続けて欲しい*2

 

コレイの魅力もといプレイアブルキャラとして

 

実質配布キャラのコレイ Ver. 3.0以降も実質配布キャラ化するのだろうか

 

コレイはかわいい

 それにしても、コレイはかわいい。そして愛らしい。親切な態度からところどころ見え隠れする人付き合いに慣れていない感じ。優しくされたり嬉しいことがあると少し上ずる声、逆に少し悲しいことがあったり動揺する瞬間、そういったテンションの乱高下がとても良く分かる演技。あたかもケガをした小動物を守らなくてはならないと思わせるようで、真に魅力的。

 

 

 今Verのイベントでのこのセリフとか、コレイは悩みを木のうろに独り言として打ち明けるという話を踏まえた上でのものなのだが、コレイが難しい言葉や表現を勉強中なので、結果的にこいうストレートな物言いになる&けれど紛れもない本心としての「悩みを打ち明けられる友達になって」という不器用なサインであることが見るだけで分かる素晴らしい仕事。

 

 あとは、通常攻撃3~4段目・元素スキルのブーメランを投げた後、バランスを崩してよろけそうなのを踏み留まるというのに気づくと、キャラクターの個性が反映されていていい。なお戦闘面では無視できない硬直なのはご愛嬌

 

 

 これ通常攻撃4段目の後のよろけモーションなのだが、モデリングもちゃんと慌てた様子から少し体勢を立て直して呼吸を持ち直した感じなのが実に素晴らしい。

 というより、記事の冒頭で載せた画像なんか見ると、本当にこの娘がかわいすぎて久しぶりに鼓動が高鳴るのによく似た感覚を覚えてる。胡桃を初めて見たときもそうだっが、公式の実践解説動画って魅せ方が上手いなと思う。

 

www.youtube.com

 

この動画の3分2~10秒辺りなんかまさにそうで、コレイが跳びはねて一回転してる瞬間は見惚れてしまうくらい。

 

 正面から見るとレンジャーだけあって着込んでいるな、でもオシャレじゃないのとなる見た目なのが、後ろや横から見ると「いつもの原神だ……」となるのも、いい。このフードとストールなかったら、背中や二の腕どころか腰くらいまで見えてるんですが、動くまでそれが分からないような着こなしというのもポイントが高い……のだけど、いい加減これ以上は収集がつかないので、この辺りで。

 

おわりに

 今回はこんなところ。今後のストーリーへの期待とコレイの魅力あとトーマをなんとかしてくれ…運営という思いを抱かせるアプデだった。

 次回は、コレイ(と草元素)について激化()と、開花()と超開花(+)反応について考察する予定。

*1:例えばVer.限定のイベントや世界任務等で哲平と行動して~ということもなかった

*2:神里綾華や宵宮が稲妻編の3幕では出番があまりなかったりというのがかなり残念だったので、もう一度コレイやティナリが活躍したり、ドリーやアルハイゼンが途中でフェードアウトすることがないようなシナリオであることを望む